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【老後2000万問題】自分を助ける為に確定拠出年金、始めませんか?

老後2000万円問題が話題になっていますが、計画的に貯金といっても、なかなかうまくいかない事のほうが多いですよね。「2000万あったら良いなぁ~」という漠然な意識を持つ事ではなく、実際に実際に2000万円を貯めるアクションプランを考える事が大事だと私も分かってはいるのですが・・・。

今回は現在の年金制度と確定拠出年金に目線を当てて考えて生きたいと思います。

そもそも年金問題はどれくらい深刻なの?

従来の年金システムは、人々が働いた給料から天引きし、集まったお金を老齢年金として65歳以上の方々へ再分配する仕組みでした。このシステムは人口労働が多い時代には有効でしたが、現在深刻になっている”少子高齢化”が主な原因となっている働き手不足や、平均寿命が延びたことによる再分配対象者が増えたことにより、若い人たちが高齢者を支える仕組みのバランスが悪くなってしまいました。そうなると仕組みを維持するには、天引き額を増やすか、支給額を減らすか、支給開始時期を引き上げるしか方法がありません。

実際に金融庁が発表した報告書にも以下のように記載されています。

(3)公的年金だけでは望む生活水準に届かないリスク
人口の高齢化という波とともに、少子化という波は中長期的に避けて通れない。前述のとおり、近年単身世帯の増加は著しいものがあり、未婚率も上昇している。公的年金制度が多くの人にとって老後の収入の柱であり続けることは間違いないが、少子高齢化により働く世代が中長期的に縮小していく以上、年金の給付水準が今までと同等のものであると期待することは難しい。
今後は、公的年金だけでは満足な生活水準に届かない可能性がある。年金受給額を含めて自分自身の状況を「見える化」して老後の収入が足りないと思われるのであれば、各々の状況に応じて、就労継続の模索、自らの支出の再点検・削減、そして保有する資産を活用した資産形成・運用といった「自助」の充実を行っていく必要があるといえる。

出典:https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

ようするに年金が今まで通りには支給できませんよ、ということです。給付水準なので、それが金額なのか受給開始年齢の引き上げなのかはわかりませんが、年金システムが上手くいってないため、これまで通りには支給できませんという認識で間違いないかと思います。

国民年金、厚生年金・・・なんか、多くない?

日本の年金制度は3つの年金から構成されているため、3階建てと呼ばれているのは聞いたことがあるかもしれません。

1階部分は国民年金で、20歳以上の全国民に加入義務があり、全国民一律の保険料を支払っています。

2階部分は厚生年金。会社員が社会保険料として給与から天引きされているものですが、社会保険の加入は企業にとって義務であり、こちらは累進課税となっていて、所得によって等級が決まり、所得に対する等級ごとの割合で保険料が決まります。

最後の3階部分として、企業が従業員を対象として独自に運営する企業年金制度があります。中小企業ではあまり見ないですが、企業によっては高額の年金が受け取れる場合もあるのが現状です。

これらの年金制度に加えて、近年個人として積み立てを行う確定拠出年金iDeCoが注目されています。

この拠出型年金は、上に記述した国民年金や厚生年金や企業年金のような確定給付年金とは違い、拠出する金額は決まっているが、将来受け取れる金額は確定していない年金です。将来受け取れる金額は掛け金の運用方法によって決まります。

確定拠出年金の掛け金や運用について

確定拠出年金の掛け金は加入者が任意で決めることができます。会社員であれば最低で月5,000円から最高で23,000円まで拠出することができ、自営業者なら掛け金の最高額は厚生年金未加入の場合に68,000円が限度になっていますが、その他企業年金などに加入している方は12,000円までと加入している年金によって掛け金の限度が変わってきます。

また、確定拠出年金は60歳までしか掛金を拠出することができませんが、60歳で受け取らない場合は、それまでに拠出した掛金は継続して運用することができるため、65歳まで受け取らないとすればさらに5年間運用して運用益を増やすこともできます。

主な運用方法は?お金が増えて返ってくることもある?

確定拠出年金には主な運用商品として、元本確保型といわれる商品と、元本変動型といわれる商品が用意されています。

元本確保型というのは名前の通り、積み立てた元本が確保されるタイプの運用商品で、具体的な商品としては定期預金と保険があります。将来的に元本(掛け金)割れのリスクがないというメリットがありますが、低金利の状況だと将来の生活に必要な年金資産を増やせないというデメリットがあります。また、保険商品については満期を迎えず運用商品の変更をした場合、解約控除金が差し引かれるので、注意が必要です。

一方、元本変動型は、積み立てた元本が運用によって変動するタイプをいい、主に投資信託がこれに当たります。運用の成績に応じて値上がりして資産が増えることもありますが、逆に値下がりして資産が減ってしまうということもあります。

上に記述したように、将来の年金資産を運用していくといった目線で確定拠出年金を始めるのであれば、賢く投資することが重要です。また、決められた掛け金の中であれば、複数の運用商品を選ぶこともできますし、運用の割合も自分で決めることができます。また、その割合を見直すこともできますので、一度選んだからといって、受け取りまでそのまま・・・なんてこともありません。

元本が減ることがどうしても嫌な方は、確保型で賢く運用していくのもありですし、「2000万円問題を解決したいんだ!」という型は変動型を選んでも良いですね。

運用のメリットとしてもう1点重要なものがあります。それは税金です。一般的に個人が投資を行う場合は利益額に応じて税金がかかりますが、確定拠出年金の中で運用するものには税金がかかりません。非課税です。昨今、個人投資家が増えてきている中で、「自分も何か始めたい!」と思ってはいるものの、デメリットを考えると1歩を踏み出せない・・・という方には、せっかくの優遇制度ですので、まずはこちらで資産運用を始めることをオススメします。

確定拠出年金の受け取りについて

確定拠出年金はあくまでも年金ですので、原則60歳以上になるまでは受け取ることができません。そして受け取り方に関しては以下の3つになります。

・老齢給付金
・障害給付金
・死亡一時金

老齢給付金については、分割で受け取る方法と、退職一時金として一括で受け取る方法、前者2つを調整して受け取る方法の3種類がありますので、自身にあった受け取り方ができるのもメリットですね。

確定拠出年金iDeCo)の口座開設について

確定拠出年金の口座は、1人につき1つしか作ることができません。昨今、年金問題が熱くなる中で各証券会社が口座開設を募っていますが、証券会社によって運用できる商品ラインナップが違うので口座解説は慎重に選ぶ必要があります。年金積み立ては早く始めるに越したことはないですが、よく調べないで始めたばかりに思わぬ失敗をしてしまわないよう注意してください。セミナーなども行われているので、そこで実際にいってみるのも良いと思います。

投資信託入門講座

上記リンクはセミナーを行っている会社のサイトですが、私も去年一度参加したことがあり、ネットの情報だけでは把握していなかった、「知っているつもり」がたくさん発見できました。しかも全国18都市で開催されているので、是非オススメです。

まとめ

ずばり、確定拠出年金iDeCo)はやったほうが良いのか?については、利用しない事にメリットはないと考えています。将来、もらえる年金が少なくて困る時代が目に見えているのであれば、国に抗議することも批判することも悪くないですが、まず自分で何か行動を起こさなければ、将来の自分は絶対に変わらないので・・・騒いでも結局国は助けてくれないんです。

この記事のほかに個人投資についての記事も書いていますので、是非見てください。

yuueki-nanoka.hatenablog.com

ばいちゃ。